2008.5.17
縄文文化体験学習「まが玉をつくろう!!」開催
滑石(かっせき)と呼ばれる軟らかい石を使ってまが玉づくりを行いました。
まが玉は縄文時代から作られている不思議な形のアクセサリーです。
もともとは動物のキバを模して作られたとも考えられており、魔除けの役目を果たしたとされます。
まが玉つくりは、開館時いつでもできますので、ご興味のある方はカント・レラまでお問い合わせ下さい。
2008.6.1
新しい展示の登場!!
「変わっていく縄文服」と「縄文時代の陥し穴猟 富岸川右岸(とんけしがわうがん)遺跡発掘調査成果」の2つの展示が新しく登場しました。
「変わっていく縄文服」は私たちがイメージする縄文服が、全国で行われている発掘調査の成果の積み重ねによって変わってきているという内容です。
ここでは、展示物の縄文服を着ることができます。
「縄文時代の陥し穴猟」は、昨年の秋に登別市内で行われた富岸川右岸遺跡の発掘調査成果の展示です。
遺跡からはエゾシカを捕るために作られた陥し穴(おとしあな)が379基発見されています。
陥し穴の説明パネルや土器や石器などの出土遺物、さらに数字だけでは大きさのわかりにくい陥し穴本体の模型を用意しました。
陥し穴に入るとこんな感じです。
今後も少しずつではありますが展示物を増やしていく予定です。次回はホンモノの土器や石器にさわれる展示を企画しておりますので、楽しみにしてください。
みなさまのご来館をお待ちしております。
2008.6.1
登別美術協会 創立30周年記念会員秀作展
2階展示室にて、登別美術協会創立30周年記念会員秀作展・登別温泉開湯150年協賛展を開催しています。
油絵、日本画、水彩画、パステル画、葉彩画、染色、陶芸など72点の秀作が展示されています。
サイズも4号から100号までさまざまです。
期間は6月1日〜8月31日まで
見学は無料ですので、ぜひご覧下さい。
2008.6.14
縄文文化体験学習『土のアクセサリーをつくろう!!』
粘土で小さなものを作って、火に入れて完成させる体験を行いました。
粘土を火に入れ、化学変化を起こし、固くする。これは人類にとってとても大きな発明であったと言えます。縄文人は、この粘土で土器や装身具、儀式の道具などを製作していました。
当日は、天気がとても良かったため、屋外で体験を行いました。
それぞれ、縄文時代をイメージしながら首飾りの玉や土鈴、土笛などを作り、火にくべました。
参加人数はそれほど多くはありませんでしたが、みなさん失敗することなく、みごと完成させることができました。
次回は、7月26日(土)10時〜
『石のオノをつくろう!!』 です。
石で石を削って、野性味あふれるオノをつくります。
2008. 夏休み 夏休みイベントの開催
夏休みにだけ楽しむことのできるイベント「夏休みスペシャル考古学マスター2008」が開催されます。そのほかにもたくさんの体験や展示を用意しています。
また夏休みからは、今までカント・レラではなかったホンモノの土器にさわることができる新しい展示「Let´考古学トレーニング」も登場します。
[PDFファイル]
詳しくはポスターや次のリンクへどうぞ。
■ 夏休みスペシャル
考古学マスター2008
■ 縄文文化体験学習
「石のオノをつくろう!!」
■ 火起こし・まが玉つくり
ワークシート
一部の体験をのぞいて有料となりますが、入館料は無料です。
また月曜日が休館日となっておりますので、
カレンダーをご確認の上お越し下さい。お待ちしております。
2008.7.24
触ることのできる展示
「Lets 考古学トレーニング」が登場
これまでカント・レラでは手で直接触れることのできる展示がありませんでした。
そこで「Lets 考古学トレーニング」というホンモノの土器に触るだけでなく、観察力までアップしてしまうものを用意しました。
左にカラフルな引き出し、右にあやしげなコンテナがあります。
コンテナには、黒いニセの土が入っています。
スコップで掘ると何か出てきました。縄文土器です!
しかし、この段階はまだニセモノです。
これをよ〜く観察しながら、棚の中にある同じモノを探していくのです。
さて、棚の中にはホンモノの土器や骨が入っています。
この土器でしょうか?
・・・模様が違うようです。
これは少し似ているかな?
同じ模様、同じ大きさ
・・・・・ぴったりホンモノです。
このような感じで、観察しながらホンモノを探す展示です。土の中には、大きい土器の破片から小さな魚の骨までいろいろ入っているので、何度も試してみてください。
ほかにも縄文仮面パズルや火起こしもありますので、皆さまのご来館をお待ちしております。
2008.7.26
縄文文化体験学習『石のオノをつくろう!!』の終了
石で石を削っていく。そして斧に仕上げていく。そんな体験学習を行いました。
当日は天気が良かったので外で製作しました。
まずは大まかに斧の形になっている石を平たい石に水をつけて、ひたすらこすりつけていきます。
みんな一生懸命、削っていきます。コツは刃をつけるために斜めに傾けて作業しなければなりません。
約1時間ほどで石オノができあがりました。
次にしなければならないのは柄に結びつけて、本当に木を切ることができるか試さなくてはなりません。
みんなで1本の木を切ることにしました。
大きな力で斧が割れてしまった人、そして結びが緩かったのか多くの人が途中で柄から斧がはずれてしまいました。
約半分ほど切ったところで終了となりましたが、それでも石で木を切ることができるのを体を使って知ったのではないかと思います。
ぜひ残り半分を、また来館して切ってもらいたいと思います。
実は、今回の石オノの材料は実際に縄文人が使っていたものと比べるとかなり軟らかい石を使いました。それでも作るのには時間と体力が必要でした。
当時は何日もかかったのではないかと言われています。現代の私たちと比べて、時間にゆとりがあったのかと考えさせられます。
次回は8月23日(土)
『シカの角でアクセサリーをつくろう!!』です。時間は10時30分からに変更になっています。
シカの角とひもを使って腕輪や首飾りなどをつくります。
2008.8.23
縄文文化体験学習『シカの角でアクセサリーづくり!!』
シカは現在ではそれほど利用されることはなくなりましたが、縄文時代には、肉は食料、毛皮は服や敷物、角は銛、足の骨は針に使われるなど生活になくてはならない動物でした。
そこで、今回はシカの角と編みひもを組み合わせたアクセサリーづくりを行いました。
まずはひもを編んでいく作業からはじめていきました。
一つずつ編み込んでいきます。
覚えるまでは編み込むのに少し時間がかかりました。
ひもを編んで、シカの角を組み合わせると・・・
こんな感じに仕上がりました。
腕に着けて、完成です。
腕に着けると、シカの角同士が当たって、「カチャカチャ」と乾いた音がします。
シカを獲るのは弓矢と考えられがちですが、縄文時代には落とし穴を使った狩猟方法もありました。
昨年、登別市で行われた富岸川右岸遺跡の発掘調査では379基もの落とし穴が発見されています。
縄文人にとってシカがとても必要な動物だったことを物語っています。
富岸川右岸遺跡の展示もカント・レラで行っておりますので、ご興味のある方はぜひ見学にいらしてください。
次回の体験学習は9月6日(土)
『縄文土器をつくろう!!』です。時間は10時からです。。
粘土で土器を作って、1ヶ月陰干しし、10月11日に開催する「登別縄文どきどきまつり」で土器の野焼きを行います。
まつりの詳細は後日、紹介いたします。
2008.6.10
お知らせ 10月石のナイフをつくろう!!の開催日が変更になりました。
10月4日(土)開催予定の縄文文化体験学習「石のナイフをつくろう!!」が次の日程に変更になりました。
10月11日(土)
10:30〜
2008.9.6
縄文文化体験学習
『縄文土器をつくろう!!』の終了。
縄文文化、縄文時代といえばまっさきに浮かんでくるのが縄の模様が付けられた「縄文土器」ではないでしょうか。
縄文土器は、現在のところ世界で最古の土器の1つと考えられている、とてもとても古い土器になります。
今回は、その縄文土器を作ることにチャレンジしてみました。
まずは粘土に砂を適量入れて、なる
べく均等に混ざるようによ〜くこねます。
次は、底の部分を円い板状に作ります。
こんな感じにひも状の粘土を積み上げて、
きれいに仕上げていきます。
みなさん真剣なまなざしで形を作っていきました。
できあがりは・・・
とてもうまくできました。縄や貝で模様を付けたり、線で絵を描いた人もいました。
あとは1ヶ月間、乾燥させて、きたる
10月11日(土)縄文どきどきまつりの際に行われる野焼きで完成させるだけです。
去年は、半分ほど割れたり、ひびが入ったりしたので、今年こそはすべての土器が壊れずに完成することを祈っています。
さて、次回の縄文文化体験学習ですが、10月11日(土)に「石のナイフをつくろう!!」を行います。
黒曜石と呼ばれる黒く光る石をシカの角で削って、縄文ナイフをつくります。その後は、作ったナイフで旬のサケを調理して、サケ汁を食します。
皆さまのご参加をお待ちしております。
当日は、
登別縄文どきどきまつりも開催しておりますので、こちらのほうも、ぜひ遊びにいらしてください。
2008.9.10
9月6日(土)〜10月8日(水)
自然愛好グループヨシキリの会
『登別のピリカ.チカッポ展』 《登別の美しい鳥展》
9月6日(土)より自然愛好グループヨシキリの会による「登別のピリカ.チカッポ展」《登別の美しい鳥展》が開催されています。
展示しているものは、
■ 登別周辺の野鳥の写真
■ 室蘭の海上を大群で渡るヒヨドリの写真
■ アフリカの野鳥や動物の写真
■ 登別の野鳥図鑑『ピリカ.チカッポ』イラスト原画
■ 野鳥の羽根・鳥の本、その他
になります。
私たちの身近な場所にどんな鳥がいるのか知る機会というのはあまりないのではないでしょうか。
この「登別のピリカ.チカッポ展」を見ると、鳥の魅力に引き込まれるかもしれません。
では、どのような展示になっているのでしょうか。
鳥の写真がずらりと並んでいます。
中には写真だけではなく、羽根も展示しています。
写真ではわからない、羽根の雰囲気がわかりま
す。
これはなんでしょうか?
細かい黒い点がたくさん見えます。
なんと・・・
渡り中のヒヨドリの大群だそうです。
また、登別だけではなく、アフリカの鳥や
動物の写真もあります。
そして、野鳥に関する本のコーナーもあります。
イラストが凹凸になっていたり、点字もつい
ている「さわる図鑑」
鳥の鳴き声図鑑やパズルなどがそろっ
ています。
最後は、北海道新聞で連載している「自然大好き」の冊子を持ち帰って頂いて、家に帰ってからもゆっくりと楽しむことができます。
展示は、9月6日(土)〜10月8日(水)の開館中であれば、自由に見学できますので、ぜひおこしください。
■開館カレンダーはこちら
■のぼりべつ文化交流館カント・レラへのアクセスはこちら
2008.9.17〜
市内小学校の見学
9月17日(水)より市内の小学校3年生の子どもたちがカント・レラに見学に来ています。まだ学校では、縄文時代を学習していなくても、自分の住んでいる土地に昔から人が住んでいた、ということを知ってもらえたと思います。
コーナー:土地の記憶たち
(市内で出土した土器や石器の展示)
コーナー:収蔵庫
コーナー:発掘現場
(発掘調査で使う道具の展示)
コーナー:縄文時代の落とし穴猟
(昨年調査の富岸川右岸遺跡の展示)
火起こし体験
短い時間のため、ゆっくりと見学
してもらうことはできませんでしたが、
とても楽しんで学ぶことができたの
ではないかと思います。
今度は、家族の皆さんを連れて
遊びに来てください。
スタッフ一同お待ちしております。
2008.9.20
北方島文化研究会 第28回研究会の開催
9月20日(土)に、カント・レラで北方島文化研究会が開催され、近隣市町村の学芸員だけではなく、北海道開拓記念館や北海道埋蔵文化財センターなど考古学を専門とする研究者らが参加し発表を行いました。登別市教委の菅野学芸員も「ゴミ穴から貝塚へ−アイヌ文化の物に対する意識の変化−」と題して発表を行いました。
2008.10.11
登別縄文どきどきまつり 終了!
今年初めて行なった「登別縄文どきどきまつり」が無事終了しました。
まつりは、これまで行なってきたまが玉つくりなどの体験学習を講演会と同時に行い、より多くの方に縄文文化を理解してもらえるよう企画したものです。当日は、登別縄文どきどきクラブの協力で運営が行なわれました。
まが玉作りの様子
黒曜石のナイフ作りの様子
(黒曜石のかけらをシカの角で割っていきます。)
黒曜石のナイフ作りの様子
(作ったナイフで地元産のサケを試し切りします。その後、ナベにして食べました。)
土器の野焼きの様子
少し割れましたが、今年はうまくできました。
縄文講演会の様子
北海道教育委員会の藤原秀樹さんに「縄文時代の狩猟と落し穴猟」を演題に講演していただきました。
全道の落し穴の事例を基に、落し穴を使用した縄文時代の狩猟活動について話してもらい、さらに昨年、発掘調査された富岸川右岸遺跡の例も説明してもらいました。
講演後、会場から質問もあり、さらに縄文について深く知ることができたのではないでしょうか。
ドングリクッキー作りの様子
縄文人も食べていたドングリのクッキー作りを行ないました。
レシピは、ドングリ粉:小麦粉=2:1で200g、バター60g、砂糖60g、ベーキングパウダー小1で、クッキーとほとんど同じ作り方です。最後にオーブンではなく、ホットプレートで焼き上げました。
茶色い、カントリークッキーのような感じでできあがりました。ややぼそぼそ感がありますが、意外と皆さんおいしいと評判でした。
他にも今年の博物館実習生が製作した「縄文探偵」という縄の跡を当てる体験や火起こし機も楽しんでいました。
来年も開催予定です。
北海道教育委員会のホームページでも紹介されています。
2008.11月
今年度の運営は11月末で終了します。
のぼりべつ文化交流館カント・レラの今年度の運営は11月30日(日)までとなっております。
残り1ヶ月を切りました。。まだ行ったことがない、また行ってみたいという方はぜひご来館ください。
お待ちしております。
今年度の
開館カレンダーはこちら
来年度の運営は4月1日(水)からを予定しております。また4月末には、いくつかの展示ケースの展示替えも行なう予定です。
2008.11.8
「もっとまが玉をつくろう!!」の 終了!
今年最後の縄文文化体験学習、「もっとまが玉をつくろう!!」が11月8日(土)に行なわれました。
これまでは全国各地で体験で作られる形のまが玉を作ってきました。
しかし、縄文時代にはいろいろな形のまが玉を含む玉(アクセサリー)が作られていたので、今回は少し変わった形のまが玉つくりに挑戦しました。
作り方はいつもと同じように、滑石(かっせき)と呼ばれる軟らかい石を紙やすりで削って仕上げていきます。
大人も子どもも、集中して削っていきます。
さて完成品はこちらです。
どこが変わっているかといいますと、普通のまが玉に手がついたような形になっています。
ふだんのまが玉より時間がややかかりましたが、全員無事に完成しました。
今年度の縄文文化体験学習はこれで終了になりますが、
いつでもできる体験を用意しておりますので、ご来館をお待ちしております。
2008.11.18
富岸小学校家庭教育学級の見学・体験
富岸小学校の家庭教育学級でお母さんたちが見学に訪れ、まが玉つくりを体験していきました。
ほとんどの方が初めて来館したということもあり、ゆっくり見学してもらいました。
見学後のまが玉作りでは、みなさんお話をしながら、楽しく作っていました。
最後は時間が不足し、延長してしまいましたが完成させることができました。
そして、完成したまが玉はこのあとすぐに、市民会館で行なわれている家庭教育学級作品展に展示されました。
まが玉作りなど当日来館してできる
体験メニュー、または持ち帰ってできるものもありますので、不明な点などがありましたらご連絡下さい。
2008.12.1
冬期休館に入りました
カント・レラは、12月1日(月)より冬期休館に入りました。
オープンは来年の春、4月1日(水)からになります。
休館中の問い合わせ先は
登別市教育委員会 社会教育グループ
TEL:0143−88−1129
FAX:0143−85−9744
e-mail:syakyou@city.noboribetsu.lg.jp
にお願いします。
来年もみなさまのご来館を、スタッフ一同お待ちしております。